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■東日本に影絵活弁映画「桃太郎外伝! もうひとりの桃太郎」を送り出すプロジェクト。

プロジェクトが立ち上がるまでのこと、趣旨などを書いた「はじめに」をお読みいただいてから、おはいりくださると嬉しいです。

■2012年3月11日開催された>桃太郎pjキックオフ公演「いのちのこと みすゞのこと」の模様をみることができます。

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2012年7月6日~7月8日 福島県いわき市に桃太郎を届けにいってきました。公演後のいわき市の美しい海岸をみせていただき、ここで生きるということの現実を考える3日間でした

■7月7日 いわき市内郷雇用促進住宅LIVE



 

■7月8日 いわき市海岸リポート



 

2012年02月15日

語り劇「いのちのこと みすゞのこと」

2012年3月11日。震災から1年後のこの日、

桃太郎プロジェクトのキックオフ公演として再演された「いのちのこと みすゞのこと」

この作品ができた経緯です。


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【るいままとしての365日 2010年7月4日から】


人は、一人で生きていけるわけではないのだ。

ちいさな力が、少しずつの力が合わさって、なんとか生きているのだ。

その小さき力を忘れてはいけないのだ・・・


これは、私が小説を書き始めたときから今まで、ずっと貫いていることです。

るいまま組には、会則も決まりもないけど、あえていうなら、これがテーマです。




今回の作品を書き出す直前、私は身近なひとの二つの「死」に直面し、

それをどう受け止めればいいか悩み続けていました




金子みすずは、今でこそ知らぬ人がいない偉大な詩人ですが、

昭和5年自ら命を断ち、それから50年、みすずそのものが封印されるように忘れ去られ、

昭和50年代後半、彼女の1編の詩「大漁」から、ひとつひとつ包みをほどくように

いろいろなことがわかり、「金子みすず」は私たちのもとに戻ってきました。



今回のテーマは、断たれた命ではなく、繋がれた命でした

金子みすずを生んだ、母ミチは

みすずの残した子、房江をみすずから預かり育てます

房江は、ミチから、そしてみすずから受け継いだ命を

自身が娘を生み育てたとき知ります。


確かに、命は、いろんな形でいつか消えてゆきます

生きたくても生きられなかった命もあり、自ら命を断つことなど言語道断だ!と言われれば

そのとおりです。

けれど、その人達の人生そのものが、そこで否定されるのはおかしい。

彼らは、精一杯、そこまでの人生を生きました。

そして、誰もが、そこまでに残した素晴らしき足跡があるのです







不思議なもので、小説は書き始めしばらくすると、その中の人々が自ら動き始めます。

ある夜、みすずさんと西条八十さんの下関駅とのシーンを書いているとき

傍らに置いていたみすずさんの写真から、強い視線を感じました。

それは強い強い視線で、私の両腕にはざざっと鳥肌がたちました。

語り劇「いのちのこと みすゞのこと」

あなたは、なにを掘り起こそうとしているのです

そんな風にも見えました。


結局、私は、そのシーンだけは、みすずさんではなく、金子みすずを演じる「みっけ」を頭に置き

書くことにしました。

常に懸命に生きている命の塊のような彼女を思うことで、下関駅のシーンはできたのです




会ったこともない、話したこともない人のことを、小説という形で書くのです

私の大いなる主観が、そこには存在します。

どれだけ資料を読もうとも、これは私の創作でしかないのです




けれど、その創作された作品は、単に私一人の主観だけではなく

もっともっと大きく育ってゆきました。



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【これまでの 金子みすゞをテーマに開催した公演」


 1回目は、塩江時遊「みすず その夏の物語」(ピアノは図子史子)

 語り劇「いのちのこと みすゞのこと」



 2回目は、川西亭デリシャスストーリー「林里美と語る金子みすゞ」(ピアノは中村久美子)

 語り劇「いのちのこと みすゞのこと」語り劇「いのちのこと みすゞのこと」語り劇「いのちのこと みすゞのこと」



 3回目は、むれ石あかり月あかりライブ2011「いのちのこと みすゞのこと」(17弦琴:三好慶子  語り:るいまま)

 語り劇「いのちのこと みすゞのこと」

   ※この回は、あえて芝居や歌を抜き、三好慶子とるいままのセッション。





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【いのちにこと みすずのことが できるまで】


2011.8.7 「いのちのこと みすゞのこと」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e448093.html

2011.6.24 「17弦はズンッと魂に響く」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e430631.html

2011.4.10 「セカンドハンドさんにもっていってくるよ」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e400226.html

2011.4.9  「本番になれば声がでる」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e399870.html

2011.3.23 「母が、私を残してくれたから・・・」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e393630.html

2010.7.4  「繋がれた命を書き終えて」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e286570.html

2010.6.6  「シンプルなところに戻ることだな」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e274425.html

2010.4.26  「南の島のものさしの眼差し」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e257328.html

2010.4.21  「そうか・・八十はフランスにいたのか・・」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e255229.html

2010.4.21  「死を選ぶわけ」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e255168.html

2010.4.18  「仙崎いってくるかな・・」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e254034.html

2008.9.27  「近松と西鶴」
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e59362.html







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